(有)大熊板金が最近施工した銅板葺き替え工事(緊急修理)の画像とその解説

ここに掲載されている「自社で野地まで施工した葺き替え実例」とは、1999年から2005年にかけて行った、3件の一間社流れ造り社の
銅板への葺き替え工事と、国指定重要文化財の多宝塔の柿(こけら)葺き腐食部分の緊急補修工事の記録です。

大規模な屋根の改修工事の野地ですと通常大工さんが行います。
ですが このような小社は(多宝塔緊急修理の場合は腐食部分だけ)、銅屋根工事を行う我々が足場も野地修理も担当した方が良い
(銅屋根施工業者にその技術があればですが)場合が多いです。
それぞれのケースに詳しく解説してありますが、既存の屋根材を撤去してみないとどこまで野地の腐食が進んでいるか分かりません。
ですがその傷んだ部分を補修したり新たに作る場合に於いても、最終的な銅屋根の納まりが常に頭にあると、それがうまく行くように
直す事が可能になります。
それに我々が直接野地まで修理できれば、大工さんに「ここをこういう風にこの寸法でやってください。」という伝達をしないで
すみますし、連絡ミスや勘違いも防ぐ事ができます。

ただしこのような小さな現場を大人数で 取りかかっても、二人なら1/2の工期で三人なら1/3の時間で出来るかというとそうでもなく、
現実は「和楽備神社・天神社」は 全て管理人独りで、「和楽備神社・稲荷社」は野地と屋根部分は管理人がやり、棟は従業員が二人で、
鬼板は会長が打ち出しました。
「金鑽(かなさな)神社 多宝塔緊急修理」は全て管理人が独りで合計10日間で仕上げ、「三学院 稲荷社」は工期の半分は息子に
手伝ってもらいました。

繰り返しますがこのようなケースの修理は既存の屋根を撤去してみないとどこまで傷んでいるかわからず、これは事前に費用の見積りが
出来ないという意味にもなります。
(具体的には工期×一日の手間代と使用した材料費だけの請求となります。)
それにもかかわらず、工事を任せて戴いた施主様には感謝する以外に言葉がありません。
これも地元で長く営業させて戴いているという信頼によるものと実感しております。
そのかわりと言っては失礼ですが、このような記録をウェブ上に掲載いたしました。
また同じような状況の建物を修理する立場にある皆様への参考になったら、という意味もあります。
但し銅屋根の肝心な部分は秘密でもないのですが、関東一円でしたら当社に任せていただきたいとの思いで、載せてありません。(笑)

画像の著作権は放棄しませんが、自由にプリントされて結構です。
ただし無断で転載・修正・加工・商用利用等は、固くはお断りします。
(c)BUMPKING のcopyright はカットしないでください。


1)1999年 埼玉県蕨市 「和楽備神社 天神社 1
銅板野地の経験が少ない大工さん用にその作り方を、銅屋根施工業者の立場から解説したものです。
あくまでこの建物の場合でのやり方ですから、それぞれの現場でアレンジしてください。
またこのページを作製した2003年当時は、まだブロードバンドが普及しておらず(ISDNのコマーシャルが全盛だった)
アクセスされた方のPCで速やかに表示されるように、画像の容量を軽くしてあります。
その為に プリントされても綺麗に出力されません。モニター上でご覧ください。
画面の中に文字入れしてありますから、その文章をお読みください。

2)2002年 埼玉県蕨市 「和楽備神社 稲荷社

ブロードバンドが普及してから作成しましたので、200pix/inchで書き出し、1つの画像が250〜300KBもあります。
プリントされても綺麗に出力されます。
サムネイル画像一覧のインデックスページからそれぞれの本画像に行けますが、戻るのが面倒でしたら#をつけた
こちらの解説文だけのテキストページが別画面で開きますので、画像と解説文を切り替えながら見ますと解りやすいです。

3)
2003年 埼玉県神川町 「金鑽(かなさな)神社 多宝塔緊急修理
国指定重要文化財の柿(こけら)葺きの多宝塔の一部が腐食し雨が漏る状態になってしまったのを、銅板で緊急修理したものです。
全て柿葺きに葺き替えるのには国の予算が付くまで時間が掛かるため、それまでの応急的に且つ美観を考えての作業でした。
尚かつ、野地を痛めないように・全面修理になった場合に撤去しやすいようにも考えて、銅屋根と柿葺きを接合させました。
これも画像に文字入れしましたので、そのコメントをお読みください。
「和楽備神社 天神社 1.2」と同じく、ウェブ用に軽くしてありますのでプリントには向きません。モニター上でご覧下さい。

4) 2005年 埼玉県蕨市 「三学院 稲荷社 1
柿葺きの小社で、小屋裏に蜜蜂が巣を作ってしまいその撤去という理由で銅板に葺き替えました。  
建てられてまだ10年も経ってませんが、柿葺きの屋根は酷い状態でした。
これも「和楽備神社 稲荷社」と同じように、高画質で取り込んでありますから、プリントされても綺麗に出力されます。
解説文は解説文だけのテキストページが別画面で開きますので、画像と解説文を切り替えながら見ますと解りやすいです。

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