三学院稲荷社 柿葺き屋根葺き替え工事<その1>

2005年葺き替え

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北西側、葺き替え前の全景
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植木屋さんによる蜜蜂の巣の撤去作業
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南側の屋根を剥がして巣を撤去した現状
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向拝最前部、腐食状況
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前面東側の柿葺きの箕甲現状
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前面最前部。雨水が全て軒付けに染み込むので、腐食が著しい。
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高水圧で除去したので死んだ蜜蜂が右側に固まっている。
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屋根裏全体の状況
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死んだ蜜蜂を掃除しなければならないので、前面(南側)は箕甲を残して柿葺き屋根を撤去する事とした。
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身舎(おもや)の天井裏現状。大棟が2本のボルトだけで止められていたので、そのボルトを伝わり雨漏りがしていた。(黒い部分が雨漏り跡)
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前面柿葺き撤去した状況。まだゴミがたくさん残っている。
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裏甲に養生テープを貼り、積み上げ軒付けの表面をサンダーで滑らに整える。
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後面軒付けを半分削った所。新しい軒付けをこの上に張り付けるので平滑にしておく必要がある。
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前面は、6段に積み上げた軒付けの3段までは腐食しており、新規材にする。
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既存の垂木の横に新規垂木を抱かせ、さらに高さを調節する。
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前面積み上げ軒付けの左右隅は水の量が少なかったので腐食が無く、これに新規補修材の高さをあわせる。現状では中央が高くて全体がむくっていたが、隅を増し中央部を下げて全体を反りあげる。
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この上に5分の野地板を取り付ける。5分板を付けた正面の高さが新規銅板軒付けとなる。
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半透明フィルムで全ての軒付け部分の型を取る。
この型を5分のコンパネに写して切り出す。
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切り出した軒付けを張り付ける。野地板2枚目端はなだらかに削り既存の積み上げ軒付けの高さに揃える。つまり軒先の5分板分のだけ登りの軒付が増した事になる。
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2枚目の野地板の端が三角形に飛び出ているが、上の説明にように削る事になる。
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この工事の最大の課題がこの部分である。通常銅板下地は、裏甲と軒付け下地の間に銅板の下端を差し込めるように1分の隙間を設けておくが、この場合はノミとノコギリで差し込む隙間を造り出した。
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裏甲を痛めないように養生テープを貼り、1分の隙間を削りだす。これだけで2日かかった。

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銅板を差し込む隙間が出来た隅の部分。


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この建物には「桔木(はねぎ)」が無いので、軒先が下がらないように、向拝梁の位置に垂木を固定した。垂木の上には5.5ミリのベニヤを載せ、隅の箕甲部分との高さを合わせた。
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前面の野地板を次々に張る。箕甲との高さが揃っているのに注目!
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この2本のボルトで無垢の大棟が固定されていた。
ボルトを伝って雨が入り込んでいたのが分かる。
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既存の鬼板・鳥衾。鬼板は正面からボルトで止めてあった。
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無垢材の鬼板・大棟・鳥衾を横から見る。

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裏面は柿葺きを剥がさないので、表面の凸部をサンダーで均す。
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均した上に5.5ミリのベニヤを全面に張る。

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駒額の奥の高さを決める受け材を入れる。
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駒額を取り付けた状態。
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駒額前部と軒付けとの間には3角形に隙間があるが、後で埋める。
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隅の束には鬼板をコーチボルトで止めるので、2寸5分角とし、鬼板の傾き(垂直に取り付けると内側に倒れてみえるので、外側に転ばせる)を付ける。
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間に5本束を立てて固定する。水糸を張り束の傾きを直す。
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裏面の野地板も束まで葺き上げる。隅の束だけ傾いている!
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大棟の原寸図を作る。前と裏で勾配が違うのに注目!
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大棟の原寸図に合わせて、鬼板をデザインする。
大棟の一番上の屋根板の巾に合わせて鬼板の巾が決定される。
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既存の鳥衾をそのまま使うので洗って汚れを落とした。
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割れや欠損部をウッドエポキシで補修する。
固まってから成形する為、当初はこんな具合である。
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